アルバイトの面接は一度も落ちたことが無いという人も居れば、何度も落ちたことがあるという人もいます。
僕は10年以上フリーターをしていた経験から、採用担当になったこともあります。多くのアルバイトを面接し、採用不作用を判断してきました。
その結果感じるのは、落ちる人の特徴を総じて言うと採用側の気持ちを理解していないということです。
その点も含めて詳しく説明していきます。
バイト面接で落ちる人の特徴は?
アルバイトを採用する基準としては「出勤日数」「コミュニケーション能力」「社会常識」「やる気」の4点を重視します。
それぞれの項目で落ちる人の特徴をまとめました。
出勤日数で落ちる人の特徴
- 出勤できる日が圧倒的に少ない
- 土日祝日は出勤できない
- 出勤曜日を完全固定で指定する
採用する側の考えでは出勤希望日数にもっとも重点を置いています。
どんなにコミュニケーション能力が素晴らしくとも、やる気があっても、希望出勤日数が少ない人は雇うことができません。
例えば募集要項が『週3日以上~』だとします。
「週2日勤務希望」がダメなのは誰が見ても明らかですが「月・水・金希望」もダメです。
アルバイトを募集するような仕事は土日祝日の人手が足りていません。少なくとも土曜日か日曜日のどちらかは出勤希望にしましょう。
この募集要項の場合、本当に週3日勤務の人を募集している場合と、本当は週5日勤務の人が欲しいけどそれだと人が集まらないから週3日以上~と表現している場合が考えられます。
そのどちらも網羅する回答が「週3~5日出勤希望」なのです。
採用する側からする、この出勤希望を出されたらよだれを垂らして喜びます。
社会常識で落ちる人の特徴
- 電話対応がとにかく雑
- 面接に遅刻や早すぎる時間にくる
- 服装が一般社会に受け入れられない
電話対応はファーストコンタクト
アルバイト採用と応募者のファーストコンタクトは、面接ではなく電話越しです。
ウェブから応募しても、日程を決めるために企業から電話する場合が多いのでこの電話対応が実質的なファーストコンタクトとなります。
就職活動のようにきっちりする必要はありませんが、タメ語であったり「うぃっす」のような話し方だった場合、面接の前に不採用レッテルを貼られてしまいます。そこから挽回するのは難しいでしょう。
面接時間は5分前
面接時間に遅刻するのはもってのほかですが、早すぎるのも良くありません。
面接前には採用側も質問シートなどの準備をしています。また他の応募者を面接中かもしれません。
余りにも早く行き過ぎると社会常識が無いと思われてしまいます。
早くても予定時間の10分前。5分前がベストです。
それまでは近くで時間を潰しましょう。
清潔感のある服装で
アパレルの場合は別ですが、服装は無難にしてください。
接客業の場合は男性のロン毛や派手な髪色、過度なピアスなどは論外です。
特に接客業に言えることですが、老若男女のお客様の前に立ったとき100人中100人が不快に思わない格好が求められます。
もちろん不可能なことですが、そこを目指すというのが大切です。
ポリシーだから髪は切らないというのも結構ですが、働けるお店は限られてくるでしょう。
採用側を不快に思わせない行動を心がけましょう。
本当の社会常識はバイトをしながら学んでいけばいいのです。
コミュニケーション能力で落ちる人の特徴
- ボソボソ喋る
- 相手の目を見ない
- 質問に対する受け答えができない
接客業以外ならコミュニケーション能力が無くても良いと思っている人も多いでしょうが、それは違います。
比較的コミュニケーション能力の必要が無い厨房だって、配達業だって、従業員同士ではコミュニケーションが必要です。
仕事を教えるのには会話は必要ですし、休憩時間などが円滑に回すためにも従業員同士の会話は必須です。
その第一声で人の印象は変わってきます。そして、自分自身にも喝を入れることもできます
やる気で落ちる人の特徴
- 履歴書が埋まっていないしテンプレート
- どこでも良いから働きたいという気持ちが伝わってくる
- キツイ仕事かどうか気にする
- 従業員特典を気にする
採用担当者の多くは自分のお店を良いお店にしようと思っているし、愛しています。だからこそ、同じお店で働く仲間には同じようにお店を愛して欲しいと思っています。
それなのに「ラーメン店ならどこでも良かった」や「体力的にきつくないですかね?」や「従業員割引ありますか?」と言った態度を取られるとやる気を感じられずに落ちることになるでしょう。
ではやる気はどこで表現するのかというと履歴書です。
履歴書の志望動機にはどこのお店でも使えるようなテンプレートではなく、そのお店ならではの要素を詰め込みましょう。
「以前こちらのラーメンを食べて感動したから」などです。
面接する側としては最後に「質問はありますか?」と訪ねます。その時に的を射た質問をされると、やる気があると感じます。
どんな質問でも良いのでとにかく最後に一つは質問をすること。応用がきかないタイプであれば事前に質問を考えて面接にのぞみましょう。
面接に落ちまくるとブラックバイトへ・・・
バイトの面接に落ちまくる⇒働く場所が限られてくる⇒誰でも採用されるようなバイトへ行き着く⇒ブラックバイトへ
という流れになりやすいです。
「自分の性格は変わらない」や「ポリシーを曲げてまでバイト採用されたくない」「自分を受け入れてくれるバイトがあるまで受けるだけ」なんて考えているとそのバイトはブラックバイトである可能性が高いです。
自分を貫くのも大事ですが、自分には落ち度が無かったのか?採用側の気持ちを考えていたか?など振り返って見てください。
ブラックバイトを避けるためにも、自分が希望するアルバイト先に採用されるように努力をしましょう。